仮想デスクトップ導入の理想と現実、
そしてそのベストプラクティス

第六回:ベストプラクティス – 企画段階③

①-3 概要設計

全体の構成と、各コンポーネントが特定し、仮想デスクトップ環境の概要図を描きます。
概要構成には、以下の項目を含みます。

-デスクトップ提供方式
ユーザーの分類、アプリケーションの条件より、デスクトップの提供方式を決定します。一般に、非定型業務中心のナレッジワーカー、定型業務中心のタスクワーカーといった形で分類して、前者に対しては専用型やVCPU、メモリーなどのリソースをより多く搭載した仮想デスクトップを提供し、後者にはサーバー共有デスクトップや標準的なリソースのプール型デスクトップなど、構成のものを提供します。適材適所なデスクトップ配信、シトリックスではこのコンセプトをFlexCastテクノロジーと呼んでいます。

  • サーバー共有デスクトップ
    -Windowsサーバー上でホスティングされているデスクトップセッションが、ネットワークを通じてユーザーデバイスにリモート表示されます。
    -標準化されたデスクトップ環境を提供します。
    -タスクベースのユーザーに適しています。

  • VDI プール型/専用型
    -データセンター内でホスティングされている仮想PCのデスクトップセッションが、ネットワーク接続を通じてユーザーデバイスにリモート表示されます。
    -パーソナライズされた、個人専用のデスクトップ環境を提供します。
    -ナレッジワーカーに適しています。

  • ネットブート型
    -仮想ハードドライブイメージが標準化されたユーザーデバイスにストリーミングされます。
    -パーソナライズされたコンピューティングエクスペリエンスを提供します。
    -タスクベースのユーザーに適しています。

  • BladePC/ リモートPC方式
    -データセンター内のBladePC上のデスクトップセッションが、ネットワーク接続を通じてユーザーデバイスにリモート表示されます。
    -パーソナライズされたコンピューティングエクスペリエンスを提供します。
    -ナレッジワーカーに適しています。

-アプリケーション提供方式
前項のアプリケーション移行のリスク評価より、アプリケーション提供方式を決定します。

  • サーバー共有アプリケーション配信
    -サーバー上で稼働するアプリケーションの画面が、ネットワーク接続を通じてユーザーデバイスへと配信されます。
    -利用ユーザーの制限が容易に可能です。
    -セルフサービス型のアプリケーション配信の形態をとることも可能です。

  • ストリームドアプリケーション
    -他社製テクノロジー(Microsoft Application Virtualization (App-V))により提供されます。
    -ユーザーデバイス、または共有アプリケーションサーバーにストリーム配信され、App-V分離環境上で稼働します。
    -アプリケーションの互換上の問題(同一アプリケーションの複数バージョンを使用したい場合など)を回避するために使用されます。

  • 仮想PCのマスターにインストール
    -マスターを共有する全ての仮想PCで動作します。
    -全員、または使用するユーザーが多い場合に適しています。

-機能要件
実行するOS、使用する端末の種類、使用方法、運用管理の方法を検討します。
VDI型の仮想デスクトップを採用する場合は、移行後のクライアントOS(Windows 7 SP1、またはWindows 8)を決定します。
サーバー共有デスクトップ/アプリケーションの方式を採用する場合はサーバープラットフォーム(Windows Server 2008 R2 SP1、またはWindows Server 2012)端末機として何を選択するか決定します。以下のような選択肢があります。
-シンクライアント専用機に入れ替える
1台あたりの価格が安く、一般のPCと比較して耐用年数が長く、入れ替え・メンテナンスの負荷も低くなるといった特徴があります。全台入れ替える場合、イニシャルのコストがかかりますが、長い目で見ると導入によるコストメリットは高くなります。

  • FAT PCにCitrix Receiverをインストールして使用する
    例えば、リースが残っていて直近での端末の入れ替えが難しい場合など、これまで使用していたFAT PCをReceiver端末として使用しつづけることも可能です。
    最終的に全端末をシンクライアント専用機に入れ替える場合は、既存機器が故障したタイミングやリースアップのタイミングなどに段階的に実施する方法も考えられます。

  • BYOD(Bring Your Own Device:個人が所有するデバイスの利用)
    個人所有のデバイスにCitrix Receiverをインストールして仮想デスクトップ/アプリケーションへの接続を可能にします。
    端末が会社などの組織の資産では無くなり、端末事態の管理がIT部門の手から離れるため、運用・管理上のコストメリットがあります。
    また、利用者は自分の気に入ったデバイスを使用できることによる作業効率の向上が期待できます。

端末の検討と併せて、実際のユースケースを策定します。これまでのローカルPC の使用方法を考慮し、端末の電源投入からログオン、デスクトップの表示、アプリケーションの利用・利用終了、ログオフ、端末の電源断までの流れを具体的にイメージし、決定します。
また、ユーザーがどこからアクセスする可能性があるのか洗い出します。それにより、どのようなアクセスインフラストラクチャーが必要か特定されます。

-使用する製品またはテクノロジー
これまでに集められた情報より、採用する技術要素、製品、エディションが決定されます。情報を整理し、必要なコンポーネントを図示し移行先の仮想デスクトップ環境の概要構成を完成させます。

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