仮想デスクトップ導入の理想と現実、
そしてそのベストプラクティス

第九回:ベストプラクティス –
展開(ロールアウト段階)

③展開(ロールアウト)段階で実施すべきこと

数千台、数万台のPCを仮想環境に移行するには、相応の期間が必要です。全台を一度に移行することは不可能ですし、急激な変化をユーザー側も歓迎しません。段階的に展開する必要があり、それが可能な環境を用意する必要があります。
ロールアウトの各段階で以下の環境を用意し、ロールアウト前の事前検証、ロールアウト開始後の調整・変更への適切な対応を実施します。

  • パイロット環境
    機能面やインフラ面からのデザインでは見えてこなかった、ユーザーエクスペリエンスに関するニーズを抽出します。
    また、設計時に算出したサイジング値と実際の値を算出し、差異が著しいようであれば、打つ手を考えます。

  • プロダクション環境
    当初設計に、パイロット運用の結果得た調整値を加味し、本番環境を構築します。

  • テスト・開発環境
    以下の用途に、本番環境とは別に検証用の環境をご用意することをお勧めします。
    -障害時のリグレッションテスト
    -新技術適用時の事前検証
    -パッチ適用時の事前検証
    -カスタムアプリケーション検証

上記の各環境用にフルセットのシステムをそれぞれ独立して構築する必要はありません。下図のように検証向けの環境と本番向けの環境と大きく2つに分けられます。企画~設計の段階で構築したPOC環境に、実際の設計と設計後に実施した変更を反映させて、カットオーバー後もテスト・開発環境として使用し続けます。設計後に構築したパイロット環境は、ユーザー受入検証の結果の反映と台数展開に向けた基盤拡張を経てプロダクション環境になります。従って、この例では、実際に独立した環境として構築するのは検証向け環境と本番向け環境の2セットになります。

今まで説明してきたデスクトップ仮想化における理想と現実である「陥りやすい失敗」のケーススタディとそのような失敗をしないための、ベストプラクティスを説明してきました。

そのベストプラクティスを元に方法論をまとめた「デスクトップトランスフォーメーションモデル」は、シトリックスがグローバルで長年培ってきたデスクトップ仮想化導入の知見の集大成であり、全社規模仮想デスクトップ導入プロジェクトの成否のキーとなる現状分析(アセスメントフェーズ)を短期集中的・効果的に実施するものが、シトリックスコンサルティングが提供するサービスメニューの一つである「デスクトップトランスフォーメーションアセスメント」であります。

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