仮想デスクトップ導入の理想と現実

データセンター内にDelivery Controllerを導入して、ユーザー人数分の仮想PCを用意してVDA(Virtual Desktop Agent)をインストールすれば即デスクトップ仮想化を実現できるのでしょうか。答えはノーです。デスクトップへのニーズは、使用するユーザーとその業務により異なります。それを無視して仮想デスクトップ環境を構築しようとすると、必ずと言って良いほど失敗します。どのようなデスクトップ環境がユーザーから必要とされているか、現状の問題点は何か、仮想デスクトップに移行する上で何を期待しているか、また何がリスクとなり得るか、それらを見極め、適切にデザインすることが何よりも重要です。

全社規模仮想デスクトップ導入プロジェクトの成否のキーとなるのは現状分析です。シトリックスコンサルティングでは、企画段階にアセスメント期間を設け、その中で「デスクトップトランスフォーメーション(現状アセスメント)」を実施することを推奨しております。

仮想デスクトップ移行に向けて検討の必要な各要素を、いかにディスカバリー(棚卸し、分類)できるかがキーとなります。各要素とは、現状の業務、端末(アプリケーション、周辺機器およびその使用状況)、従業員、ロケーション、リスクに対する許容範囲などを指します。それにより分類されたグループごとに最適なFlexCastで提供される仮想デスクトップモデルを導きだし、導入リスクの判定と対策を検討し、実現可能な概要構成案を作成していくことがゴールとなります。

デスクトップトランスフォーメーションモデル

「デスクトップトランスフォーメーションモデル」は、シトリックスがグローバルで長年培ってきたデスクトップ仮想化導入のための考え方や方法論をまとめたものです。

デスクトップ仮想化のプロジェクトライフサイクルを、現状アセスメント、設計、導入・展開の3段階に分けて、それぞれに実施するタスクを定義しております。

現状アセスメント

現状分析(アセスメント)を経て、最大限のユーザーのカバー率と、最適な導入コストを兼ね備えた方式を確定し、それを実現する基盤の概要構成と実現に向けたロードマップを策定します。仮に初期費用が高くなったとしても、このフェーズでの作業はその後のプロジェクト全体の成否を決定する上で大変重要であり、これに注力することによりリスクの最小化、投資コストの最小化を図ります。結果的に、ユーザーサイドの満足度と、経営サイドの的確な投資判断を両立させることを可能とします。

図1

ワークショップによる分析

アセスメントワークショップを定例的に開催し、ヒアリングベースで現在の状況と目指すべきゴールを確認します。以下のような項目についてディスカッションを進めます。

  • ビジネス上の優先順位の特定
    • プロジェクトステークホルダーの特定
    • 導入の主要目的の確認
    • ビジネス上の優先順位の確定
  • ユーザーとアプリケーション
    • 現行環境のユーザーとアプリケーションの情報の収集
    • ユーザーのセグメンテーションとアプリケーションアセスメント
  • FlexCastモデルをユーザーに適用していく

ツールによる分析

  • 定量分析
    • より詳細な統計情報を取得するために、現在使用中のPC(各ビジネスユニットやグループ化できる部署ごとなど)にツールを導入し、実際の利用状況をデータとして取得します。
  • アプリケーションアセスメント
    • 仮想基盤へ移行する対象のアプリケーションのアセスメントは、デスクトップ仮想化プロジェクトの中でとても重要な位置を占めます。ユーザーに使用されているアプリケーションの棚卸しを実施し、移行先の環境で正常に動作するか検証を行う必要が有ります。このアプリケーションの動作検証を手作業で実施することは大変な労力を要します。Citrixでは、アプリケーション移行時の互換性分析を自動化するツールをラインナップしており、Citrixコンサルティングではこれを使用してアプリケーションアセスメントを効率的に実施します。

Citrix AppDNA

ユーザーセグメンテーション

ユーザーセグメンテーションはアセスメントのプロセスの中の1つのゴールです。ユーザーの分類ができれば、そのグループ内ではどのような構成でどの程度のスペックのデスクトップが必要かわかります。それに必要な台数をかけて、冗長性を考慮した分の余剰ハードウェアを見積もればサイジングはほぼ完了したのも同然です。諸々の条件により分類分けを行います。

その他の共通要件で可能な限りグループ化を行います。仮想デスクトップのマスターの数は少なければ少ないほど運用コストは低くなります。最大の検討ポイントは、どのアプリケーションをユーザーに使わせるかという点です。また、どこで使わせたいかの考慮も必要です。例えばセキュリティ上の理由で、外出先からのアクセス時には使用を許可させたくないアプリケーションがあるとします。その場合、共通のマスターにそのアプリケーションをインストールして全てのユーザーに使用を許可することは得策ではありません。マスターには入れずにサーバーホステッドアプリケーションか、ストリームドアプリケーションの方法をとり、限られたユーザーに対し公開するなどの策を検討します。

また、シトリックスコンサルティングでは、前項のアセスメント以外にも、デスクトップ仮想化を成功に導くために有効な様々なサービスメニューを揃えています。より複雑な環境、大規模な環境での仮想デスクトップへの移行を実現するためには、このような確実性の高い選択肢を視野に入れて計画を作成することが成功への近道です。
(参考:http://www.citrix.co.jp/support/consulting.html

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